古泉×キョン キョン嫌い古泉
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*古泉×キョン キョン嫌い古泉 [#l0b37efa]
~
ぶっちゃけ俺はあの、……名前を言うのも汚らわしい、あれだ...
どれぐらい嫌いかというと、たぶん俺に涼宮ハルヒの能力が...
界に作り替えるであろう、というぐらい嫌いだ。 ~
あいつは誰より俺と近い境遇にありながら俺の理想の学園生...
ろが気に入らない。同じSOS団の下僕同士でどうしてここまで違...
暖かな実家住まい、可愛い妹、熟睡してるときにメールや電...
神人と殺りあわずに済む安全な生活、秘密を持たない気楽さ、...
くせにまったくそれに自覚を持たない凡人ヅラ。 ~
ああもう数え上げればきりがない。で、彼が涼宮ハルヒのお...
然的に嫌と言うほど見せつけられるのだ。腹が立つことといっ...
~
というわけで、何かの拍子にあいつが俺にくっつかれるのが...
には躍り上がったものだ。 ~
なにしろこっちは「いつもにこにこ優しく礼儀正しい古泉く...
言を吐いたりだとか、わかりやすい嫌がらせはできないのだ。...
トレス解消になった。 ~
そっと肩を寄せてみる。息がかかるほど近くへ顔を寄せる。...
嫌がってくれるので、楽しくて仕方がなかった。 ~
ところがそんな僕のワンダフルデイズの中、とんでもないイ...
「…あのよ、古泉」 ~
なんで二人きりなんだ。涼宮ハルヒはどうした、朝比奈みく...
「ハルヒたちなら、今日は来ない。俺が頼んだから」 ~
なんだその思い詰めたような顔は。ちょっと待て、何でお前...
内心パニック状態のまま、笑顔で沈黙していた俺をじっと見...
ムラン級の勘違いでとんでもないことを口走りやがったのだ。...
「お前さ、俺のこと……好きなんだろ?」 ~
「だっ…」 ~
誰がだ! 死ね! ……とは言えない。ああ言いたい。 ~
「…い、いえ……そ、それは」 ~
脂汗がダラダラ流れてる気がする。 ~
「いいって。俺もさ、お前のこと、嫌いじゃないぜ…」 ~
良くないって! つーかあれだ、お前わかってるか、今自分...
か!? 頬を染めるな自分から顔を近づけるな息がかかるんだ...
「ど、どうしてそんな…」 ~
俺の疑問に答えて言うことには、どうやら俺の嫌がらせのや...
すぎたというか、にこやかな表面上の態度と職務上の必要に迫...
と、その態度とが混ざって彼の中でおかしな化学反応を起した...
要するに、物静かで穏やかな優しい古泉くんが、何故かどん...
接触してくる! これは俺のことが好きに違いない! そうい...
れて、いつも色々説明してくれるもんな! というような、そ...
しかもそれを告げられて激しく動揺した俺の態度が余計に勘...
より驚愕の方が圧倒的に強かったため、彼の都合のいい脳には...
いう構図が刻み込まれてしまった様子なのだ。お陰で控えめな...
と勝手に結論付けられてしまった。ふざけるな! ~
もう嫌がらせもできないのか、……さよなら俺のワンダフルデ...
~
というわけで、なし崩しに俺達は付き合う……ようなことにな...
なってんだ! お前涼宮ハルヒはいいのか! ~
なんて俺の内心の抗議は届くはずもない。まあ届いてもまず...
なんというか、付き合ってみるとこいつは意外に優しかった...
みんながいるところでこっちを見て微笑むな気色の悪い! ...
ちの動揺は要するにそういう意味に変換されるわけで、ああも...
そしてそうやって今までのことを思い出してみると、想像以...
過ぎだった。警戒してんだとばかり思ってたわけだが、つまり...
そして今、俺達は俺の部屋で抱き合っている。なんでこんな...
バカはこともあろうに放課後の教室とか他の団員がいなくなっ...
るのが原因だ。誰かに見られたらどうする気だ! ~
で、そういうことがしたいならウチへ来い、ということにな...
ああ、すっぱりそういうことをするなと切り捨てたい。しか...
もいかない。涼宮ハルヒへのアプローチはこいつを通すのが一...
しかし恐ろしいことに、これが発覚すればやっぱり閉鎖空間...
もうなんというかどうしようもないほど不毛な関係である。何...
何度か抱き合ってみた感じは悪くない。暖かい。気持ちい…待...
「お前も興奮してんだな」 ~
ああ確かに興奮してるさ、動悸息切れを起してるよ、でも多...
だよ! ~
「……そ、そんなことは」 ~
だが俺のキャラ的に言える否定はこの程度だ。 ~
「いいって、俺もそうだから」 ~
勘弁してくれ、ホントに勘弁してくれ…。 ~
ゆるく首を振る俺の頬に、彼の頬がそっと重なる。熱い。あ...
どれだけ俺のことが好きなんだ? 何故か胸が苦しい。 ~
本当にこいつはバカじゃないか? 俺に騙されてるんだぞ、...
っていうかたぶん俺はそれに輪をかけたバカだ。何で流されて...
どうしてこいつの声はこんなに心に染みる? どっからそん...
本当にこいつは幸せなんだろうな。こういう優しい声をたく...
れて、友人の輪の中にいて。こんな冷たいワンルームで寝起き...
悔しくて羨ましくて、俺は腕の中の身体を抱きしめた。そし...
「……古泉」 ~
「何でもありません…」 ~
「うん」 ~
どうした、とかなんとか、詮索しようとしないのは上出来だ...
ただ黙って俺の背を叩く手のひらは暖かくて優しい。バカの...
「泣きたい時はさ、泣いたらいいんだ。俺で良かったら、話聞...
言えないから泣いてんだよこっちは! 畜生このクソバカめ...
た唇が暖かくて気持ちよくてどうしたらいいかわからないだろ...
くすぐったくて身体が熱くなる。 ~
「……あなたは、優しいですね」 ~
優しすぎて涙が出るよこのバカめ。 ~
「お前にだけな」 ~
嘘つけ。俺は今現在も進行中の大嘘をつきながら、それを棚...
何なんだろうな、これ。俺の今の気持ちは何なんだろう。こ...
に違う自信がある。でも、このクソバカの爆弾発言を聞く前と...
「……なあ、古泉」 ~
「はい?」 ~
「愛してるよ」 ~
死ね。本当に死んだら困るがでも死ね。勝手に人の気持ちに...
終了行:
*古泉×キョン キョン嫌い古泉 [#l0b37efa]
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ぶっちゃけ俺はあの、……名前を言うのも汚らわしい、あれだ...
どれぐらい嫌いかというと、たぶん俺に涼宮ハルヒの能力が...
界に作り替えるであろう、というぐらい嫌いだ。 ~
あいつは誰より俺と近い境遇にありながら俺の理想の学園生...
ろが気に入らない。同じSOS団の下僕同士でどうしてここまで違...
暖かな実家住まい、可愛い妹、熟睡してるときにメールや電...
神人と殺りあわずに済む安全な生活、秘密を持たない気楽さ、...
くせにまったくそれに自覚を持たない凡人ヅラ。 ~
ああもう数え上げればきりがない。で、彼が涼宮ハルヒのお...
然的に嫌と言うほど見せつけられるのだ。腹が立つことといっ...
~
というわけで、何かの拍子にあいつが俺にくっつかれるのが...
には躍り上がったものだ。 ~
なにしろこっちは「いつもにこにこ優しく礼儀正しい古泉く...
言を吐いたりだとか、わかりやすい嫌がらせはできないのだ。...
トレス解消になった。 ~
そっと肩を寄せてみる。息がかかるほど近くへ顔を寄せる。...
嫌がってくれるので、楽しくて仕方がなかった。 ~
ところがそんな僕のワンダフルデイズの中、とんでもないイ...
「…あのよ、古泉」 ~
なんで二人きりなんだ。涼宮ハルヒはどうした、朝比奈みく...
「ハルヒたちなら、今日は来ない。俺が頼んだから」 ~
なんだその思い詰めたような顔は。ちょっと待て、何でお前...
内心パニック状態のまま、笑顔で沈黙していた俺をじっと見...
ムラン級の勘違いでとんでもないことを口走りやがったのだ。...
「お前さ、俺のこと……好きなんだろ?」 ~
「だっ…」 ~
誰がだ! 死ね! ……とは言えない。ああ言いたい。 ~
「…い、いえ……そ、それは」 ~
脂汗がダラダラ流れてる気がする。 ~
「いいって。俺もさ、お前のこと、嫌いじゃないぜ…」 ~
良くないって! つーかあれだ、お前わかってるか、今自分...
か!? 頬を染めるな自分から顔を近づけるな息がかかるんだ...
「ど、どうしてそんな…」 ~
俺の疑問に答えて言うことには、どうやら俺の嫌がらせのや...
すぎたというか、にこやかな表面上の態度と職務上の必要に迫...
と、その態度とが混ざって彼の中でおかしな化学反応を起した...
要するに、物静かで穏やかな優しい古泉くんが、何故かどん...
接触してくる! これは俺のことが好きに違いない! そうい...
れて、いつも色々説明してくれるもんな! というような、そ...
しかもそれを告げられて激しく動揺した俺の態度が余計に勘...
より驚愕の方が圧倒的に強かったため、彼の都合のいい脳には...
いう構図が刻み込まれてしまった様子なのだ。お陰で控えめな...
と勝手に結論付けられてしまった。ふざけるな! ~
もう嫌がらせもできないのか、……さよなら俺のワンダフルデ...
~
というわけで、なし崩しに俺達は付き合う……ようなことにな...
なってんだ! お前涼宮ハルヒはいいのか! ~
なんて俺の内心の抗議は届くはずもない。まあ届いてもまず...
なんというか、付き合ってみるとこいつは意外に優しかった...
みんながいるところでこっちを見て微笑むな気色の悪い! ...
ちの動揺は要するにそういう意味に変換されるわけで、ああも...
そしてそうやって今までのことを思い出してみると、想像以...
過ぎだった。警戒してんだとばかり思ってたわけだが、つまり...
そして今、俺達は俺の部屋で抱き合っている。なんでこんな...
バカはこともあろうに放課後の教室とか他の団員がいなくなっ...
るのが原因だ。誰かに見られたらどうする気だ! ~
で、そういうことがしたいならウチへ来い、ということにな...
ああ、すっぱりそういうことをするなと切り捨てたい。しか...
もいかない。涼宮ハルヒへのアプローチはこいつを通すのが一...
しかし恐ろしいことに、これが発覚すればやっぱり閉鎖空間...
もうなんというかどうしようもないほど不毛な関係である。何...
何度か抱き合ってみた感じは悪くない。暖かい。気持ちい…待...
「お前も興奮してんだな」 ~
ああ確かに興奮してるさ、動悸息切れを起してるよ、でも多...
だよ! ~
「……そ、そんなことは」 ~
だが俺のキャラ的に言える否定はこの程度だ。 ~
「いいって、俺もそうだから」 ~
勘弁してくれ、ホントに勘弁してくれ…。 ~
ゆるく首を振る俺の頬に、彼の頬がそっと重なる。熱い。あ...
どれだけ俺のことが好きなんだ? 何故か胸が苦しい。 ~
本当にこいつはバカじゃないか? 俺に騙されてるんだぞ、...
っていうかたぶん俺はそれに輪をかけたバカだ。何で流されて...
どうしてこいつの声はこんなに心に染みる? どっからそん...
本当にこいつは幸せなんだろうな。こういう優しい声をたく...
れて、友人の輪の中にいて。こんな冷たいワンルームで寝起き...
悔しくて羨ましくて、俺は腕の中の身体を抱きしめた。そし...
「……古泉」 ~
「何でもありません…」 ~
「うん」 ~
どうした、とかなんとか、詮索しようとしないのは上出来だ...
ただ黙って俺の背を叩く手のひらは暖かくて優しい。バカの...
「泣きたい時はさ、泣いたらいいんだ。俺で良かったら、話聞...
言えないから泣いてんだよこっちは! 畜生このクソバカめ...
た唇が暖かくて気持ちよくてどうしたらいいかわからないだろ...
くすぐったくて身体が熱くなる。 ~
「……あなたは、優しいですね」 ~
優しすぎて涙が出るよこのバカめ。 ~
「お前にだけな」 ~
嘘つけ。俺は今現在も進行中の大嘘をつきながら、それを棚...
何なんだろうな、これ。俺の今の気持ちは何なんだろう。こ...
に違う自信がある。でも、このクソバカの爆弾発言を聞く前と...
「……なあ、古泉」 ~
「はい?」 ~
「愛してるよ」 ~
死ね。本当に死んだら困るがでも死ね。勝手に人の気持ちに...
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