If〜もしも〜 キョンと古泉のポジションが逆だったら 活動内容編


最後に新団員の――本名は知らないしあだ名で呼ばせてもらうことにする――キョン君だが、ただの苦笑なのか呆れているのか驚きなのか判別しにくい表情で突っ立っていた。
キョン君は誰よりも先に我に返り、
「はぁ…、なるほど」
と溜息まじりに何かを悟ったような口ぶりで呟いて、朝比奈さんと長門さんを交互に眺め、「やれやれ」とでも言いたげな顔で頷いた。
「さすがは涼宮だな」
意味不明な感想を言って、
「いいだろう。俺も入団する。今後とも、よろしくな」
口角を上げかすかに微笑んだ。
ええと、あんな説明でいいのだろうか。本当に聞いていたのか?
苦笑しつつ首を傾げる僕の前に、ぬっと手が差し出された。
「転校してきたばかりで教わることばかりだと思うけど、よろしく」
初対面の挨拶では妥当であろう定型句を口にする彼の手を握り返す。
「僕は…」
「その爽やか少年は古泉君」
涼宮さんが勝手に僕を紹介し、次いで「あっちの可愛いのがみくるちゃんで、そっちの眼鏡っ娘が有希」と2人を指さして、すべてを終えた顔をした。


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Last-modified: 2008-01-30 (水) 23:15:08