スパイ・もっふ─主人公キョンの消失─

「はぁ…今日もいい天気ですね…」

部室の窓からふりそそぐ午後の暖かな日差しを浴び、さらさらの髪をなびかせながら呟いた青年──彼の名前は古泉一樹。ごくごく普通の平凡な爽やかイケメン高校生、だがしかしその正体は─── 「一大事よマッガーレ!!キョンが誘拐されたわ!!」 ──悪の秘密結社SOS団─『世界征服をおおいに目論む涼宮ハルヒの団』─に属するふんもっふイケメンスパイ、マッガーレなのだ!!

「!?涼宮さ…ごほ、涼宮閣下、どうなされたんですか?」 「キョンが誘拐されたのよ!くっ…きっと同じ世界征服を狙うヤツらからの妨害工作よ!!」 「な、なんですって…よりによって彼が!」 そう。世界征服を目指すSOS団にとってキョンは「鍵」となる存在だった。キョンが持つ特殊能力「キョンデレ」を上手く使えば、世界征服も夢ではないとハルヒやその他は考えていのだ。んなアホな話があるか、とキョン本人は話していたのだがあながち間違いではない。 何故なら世界を改変させる程の力を持つハルヒやら佐々木やら他特殊な皆様を引き付けてやまないのだから。上手くいけば新世界の神になれる…彼を欲する組織は山程あるのだ。「マッガーレ…今日貴方を呼んだのは他でもないわ。キョンをちゃっちゃと取り返して来て欲しいの!!」 「なるほどお任せ下さい!作戦等はあるのですか?」 「迫り来る敵と適当にバトってりゃ必ずラスボスが人質連れて現れてくれるわ多分」 「なるほど!」 「そしたら全身にハチミツを塗ってキョンに抱き付きなさい」 「さすがにそれは意味がわかりません!!」 「抱き付かれたら気持ち悪いでしょ」 「いや抱き付くのは僕としても大変結構なのですが!」 「いい?抱き付いて逃げるのがキョンで、抱き付いて逃げないのがよく訓練されたキョンよ!さぁ話てる時間はないわ、とにかく私達の教室に向かいなさぁい!」「は…はい!!」


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Last-modified: 2008-01-30 (水) 23:16:29