古キョン 命令

 

「おやおや。そんなに気持ちよかったんですか?」
「ふ…ぁ」
古泉が何か言っている。しかし、その言葉は俺の頭にはちゃんと入ってこない。
「ふふ。眼鏡にまでかかってしまってますね。どうしましょうか。これ」
どうするって…普通に拭くしかないだろ。
「舐め取って貰えません?」
ここで一気に覚醒した。
は?舐め取る?なぜ?why?
だってそれは俺が今、こいつによって達せられてそれで俺から出てきた体液だぞ。そんなこと出来るわけが無い。
「いや、おま…それは…」
眼鏡を外しながら古泉は
「僕は顔のものを拭かなければならないのでね」
いやいや、だったら眼鏡も一気にお前が拭き取れよ。
「人の顔にかけておいてそれはないんじゃありませんか?」
う…それを言われると痛い。確かに心構えをさせなかった俺に悪いところがないかと聞かれりゃその答えはNOだ。それは違いない。
でも、それとこれと舐め取るってのは話は違うんじゃないか?
「違いませんよ。それではもう金輪際フェラはしないことにしましょうか?」
な!!いや、それは…なんだ。して欲しいのか?俺。なんだか屈辱すぎるんだがやるしかないような気がしてきたな。
「貸せ」
古泉が持っていた眼鏡を奪い取る。
見られているのは恥ずかしいって言葉じゃおさまらん。古泉には背を向けて眼鏡を口に近づける。
「こっち向いてください」
その言葉で俺は悟った。このまま後ろ向きでやっても許してくれないんだと。
古泉を見ると、それはもう、いい笑顔だった。
覚悟を決めるしかないな。
眼鏡を再び口に近づける。
古泉の視線が痛い。痛すぎる。これは…なんてことだ。体が動かねーじゃねーか。
覚悟…決めたはずなんだけどなぁ。
そうか。視線が無くなればいいのか。そう考えて古泉に眼鏡をかけさせる。
「え?何してるんですか?まさかやめるなんて言いませんよね?」
うるさい。黙ってろ。俺は古泉に顔を近づける。3度目の正直。舌を出す。
ペロ。
あーあ。なんで俺は自分のもの舐めてんのかね。
「ちょ、こ…これは…」
古泉がなんだかうろたえている。自分から言い出したくせに、なんだ、こいつは。
古泉にいつも主導権を握られているのでうろたえるこいつを見るのは結構珍しく、つい…なんていうか、もっと焦らせたくなった。
あとから考えるとなんであんなことしちまったんだ。とか思うわけだがいちまったもんはしょうがない。
つまり、俺は眼鏡に付いていた俺のものだけでなく、顔に付いていたものまで舐め取ってしまったわけだ。

そして、俺は何かが切れた音がした。プッツンと。
そこには何かのスイッチが入ってしまったらしい古泉がいた。

「覚悟してください。今日は寝させません」

古泉、いい笑顔だな。


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Last-modified: 2008-01-30 (水) 23:17:20